rhinoplasty 隆鼻術

隆鼻術で自家組織と人工物のどちらが安全性が高いのか現役美容外科医が徹底解説!!

山口憲昭

2018年12月末に鼻の手術をしました。
ところが最近になり鼻の軟骨が透けるようになり、CTを取ったところ石灰化しているようでした。
このまま石灰化が進むとどうなりますか?

またマスクが鼻先に当たることによって透けている軟骨が飛び出してくることはありますか?
鼻先にテンションはかかっているのでしょうか?
再オペは必要でしょうか?やるとしたらどんなんですか?
というご質問を頂いています。

お鼻の手術の話なんですけれどもお鼻の高くしたり形を整える手術で自家組織の軟骨を使って高くする手術をしているんだけれども、CTを撮ったら石灰化していたという話ですね。

山口憲昭画像

【大前提】軟骨が石灰化することが問題かどうか。

まず問題をいくつかに分けていきますけれども軟骨が石灰化することが問題かどうか。

実は肋軟骨もそうですけれども人間軟骨はどんどん石に変わっていきます。

年齢によって石灰化している率は高くなっていくんですけれども胸にある肋軟骨も中にはめちゃめちゃ石灰化して石みたいになっている人が20代でもいます。

じゃあそういう人たちが何か問題が起きるのといったら問題は起きないので、軟骨自体が石灰化しているというのは大した話じゃないはずですね。

プロテーゼを入れていて石灰化している場合は??

一方、

よくプロテーゼを入れていて、袋被膜があって、そこに石灰化するという場合には、石灰化が原因で問題になる場合あるじゃんという話があるんですけれどもあれは被膜の部分に石がついてボコボコと出てくるんですよね。

プロテーゼについての詳細はこちらから

中が石になっている話とは違うんですよ。

お鼻にプロテーゼを使用している場合で石灰化がみられるケース。

なのでこの方の状態が今どうなっているのかって当然診察してみないとわからないんですけれども軟骨が石灰化していること自体は問題はないです。

何だったら鼻の中の軟骨も何もしてない手術していない方でも石灰化している人もいます。

鼻整形でのダウンタイムの詳細はこちらから

鼻先の部分が薄くなって透けてきている場合は??

一方で鼻先の部分がちょっと薄くなって透けて見えているんですけれどもという状態。

これは代償によるところがあってですね、

要するに鼻がゆるゆるの状態っていうのは、何も手術していない状態がアジア人ににとって一番ゆるゆるなんです。

ゆるゆるな状態を軟骨を使って鼻先を高くするとか向きを変えるとかした場合に、鼻の皮膚側からすると結構テンションがかかってしまうんですよね。

テンションが強すぎるとやはり皮膚側は薄くなってきます。

人工物と違って薄くなってきたからといって軟骨が飛び出すかというと極めて稀で、

皮膚が薄くなるというだけの話ではあるんですけれども皮膚が薄くなると、

例えばお酒を飲んだ時に赤くなった時にここの部分だけ色が違うとかマスクに当たって色が変わってくるとかですね。

そういう話はあります。

鼻先の部分が薄くなって透けてきている場合の対処法

だから薄くなっているところが嫌だわという方の場合には、軟骨部分を少し削って

その上の部分に皮膚を厚くするやわらかい組織を足すとかっていう手術があるのにはあります。

手術してから何年もたってこういった症状が出る方ももちろんおられますので、

気になる場合にはまずは手術してもらったところで相談してもらった方がいいとは思います。

修正を専門でやっているところでは割とよくみる修正術なので、ご相談してもらったらなという風に思います。

人工物はプロテーゼとか鼻先に触れている場合には破れてきます。

何かの拍子に破れて出てきたりします。

感染症が起こるまでの基本的な経緯

実は、人間の体って無菌状態では全然なくて例えば歯磨きをするでしょ、

すると口の中のばい菌が血液の中に一過性に入るんですよ。

これを一過性菌血症というんですけれども一過性菌血症が、人工物の周りに付着すると、人工物の周りが感染を起こしたりします。

で、それがいつも感染を起こさない理由は、免疫ですね。
体がばい菌を食べる機能というのが、血液の中に入ってきたばい菌を食べているという風になっているんですが、

体が疲れている時とか何か免疫が下がってしまう時には、人工物の周りで感染リスクがグッと上がってきますので、気を付けた方がいいですね。ニキビなどが代表例ですね。

肌の調子が悪くてニキビができて、中に感染を及ぼす可能性があるし、皮膚の中には全然ばい菌がいないというわけではないということで人工物の場合にはなお注意が必要です

一方、

自分の組織の場合には生きていますので、組織自体がばい菌がもしついたとしても免疫でやっつけるのもそうだし、お薬を飲んで抗生剤でやっつけるだけで落ち着くというのも多いです。

人工物よりも自分の組織の方が安心感はあると思いますけれどもいずれにしても何かサインがあったときには、診察に行ってお話を聞いてもらった方が安心かなと思います。

まとめ:自家組織の方が感染を起こしにくい

自家組織で感染を起こしにくい理由は、免疫が働きますし、仮に組織自体が感染を起こしても抗生剤で落ち着くというのが多いのですが、

人工物だと抗生剤が効かず、感染リスクもグッと上がってくるので気をつけなければなりません。

感染を起こすと皮膚が炎症を起こし腫れてしまい、プロテーゼが飛び出てくるということもあるので、何かそういったサインが見えた時は必ず診察を受けてください。

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