バッカルファット除去

口の中の脂肪と皮下脂肪の
見分け方とその治療

山口憲昭

口の中の脂肪と皮下脂肪の見分け方とその治療 口の中を吸ってしまう癖があります。 食いしばりもありますが口の中の脂肪が多い気がしています。 バッカルファットは適応外、外側から触られた感じで口の中は見られていません。 この場合、口の中の脂肪を少なくする方法はあるのでしょうか。 というご質問を頂いています。 ここはあれですな、ちょっとなんかちぐはぐな感じがしますな。 みなさんもじゃあ一応、ここら辺のお肉に関してですね、 表側の皮下脂肪っていうのと、口の中側にあるバッカルファットっていうのがですね 頬脂肪体とい うますけども バッカルファットも今や有名ですよね。 皮下脂肪とバッカルファット 表と裏みたいな感じになっているんですよ。

山口憲昭

これはチェック方法についてお伝えします。 指でつまむやつ この指でつまんだ皮膚と皮膚の間にあんのは皮下脂肪です。 ここがなんかブニョってなってるやつは皮下脂肪が厚いと思ってください。 一方、バッカルファットの方は表から掴もうと思うと 思いっきりグニャってこうやってやって奥の方にいるかどうかという感じで 主にこれは深いところにいる 口の中にいるんですね。まず診断として本当にそれが脂肪なのかどうかというのは画像検査をきっちりやってもらうのがいいんじゃないかなという風に思います。 そのうえで、それが脂肪だった場合には、対処するてゆーそうだね 手術で取るのかもしくは それがなんなのかなー 口の中を吸ってしまう… 普通に考えるとバッカルかなという気はしますけども 時としてシストっていうてですね、良性腫瘍じゃないですけど 中にですね 唾液がたまってたりだとか何か袋ができてたりだとか当然あり得るので、あんまりこう決めつけずにですね、 一度診断目的でそういう風な画像検査を受けてみるのはいいじゃないかなという風に思います。 ご参考にしてください。

山口憲昭

確かにですね 表側からバッカルファットって診察で触ることができるし それで手術をした時にどれくらい改善するかっていうのは外科医として 腕が、経験があればですね 判断ができるんですけれども 正確にはですね やっぱりCTとかMRIなんかを取らないと 口の ここまでずっと繋がってるのが頬脂肪体バッカルファットなので そこまでは見えてないと思います。 で、このあゆまさんのご質問でいうと 口の中を吸ってしまう癖があって口の中の脂肪が多いかもしれへんと感じてるっていう話、食いしばりもありますっていう話 んーいくつかちょっと別々の問題が一緒になってしまっていて 口の中を吸ってしまう癖があるということは、もしかすると粘膜が浮腫んでる可能性がありますよね。 ちゅっちゅちゅっちゅしてて、陰圧がかかっていて 粘膜がですね 中側にポコッと飛び出ているような可能性があります。 本当にだからこの口の中の脂肪を少なくする方法ありますかっていう質問に対しては、脂肪なのかどうかという診断をちゃんとしないといけないでしょうね。 なので少なくする方法はありますかというところでいうと… 例えばバッカルファットってあんまり体重の影響は受けないんですよね。

山口憲昭

それこそあの 体の中にはですね、脂肪として蓄えておくべき脂肪とバリアとして使う脂肪とちょっと2種類違う形であるんですよ。 蓄える貯蔵庫としての脂肪っていうのは割とエネルギーとして使われたりとか蓄えたりってゆー出入りが割と自由なんですけれども、 防御としてある脂肪 例えば目の周りの脂肪とかですね これもあんまり増減しないですし、 足の裏のファットパッドという脂肪とかもそうですし、内臓にある脂肪とかもそうなんですけれども、あまり増減しにくいと言われています。

山口憲昭

なのでこのバッカルファットはそれでいうところの まーゆうたら もともと潤滑油こう滑らせるようにあるような機能なので貯蔵用じゃないんですよね。 だから体重の変化もあまり受けにくいので、あまり大きい場合にはこれはもう手術で取ってあげるっていうのがやっぱりベストにはなってくるっていう話になりますね。 なのであゆまさんの場合ですね あゆま79さんの場合には、

山口憲昭

なのでこの質問をする場合には、例えば「溶ける糸はほんとに溶けるんですか?溶けない糸がほんとに大丈夫なんですか」という質問をする場合には、その先生が切開のリフトとか剥離をしっかりするようなリフトをちゃんとやってる先生かどうかっていうのをまず聞いてみるのがいいと思います。
症例写真とか見てみてもらって、そういうのがない場合には逆に言うとイメージ先行で話したりとかお話先行で話してたりっていうことがありますので、僕は注意した方がいいと思います。

少なくとも僕の感覚的に言うと、切開もしますし、糸のリフトも場合によってはすることもある/ んですけども、適用はかなり厳密に判断をしています。
ということで、糸のリフト、効果が限定的ですぐ戻るくせに、切開をする時に邪魔をするかもしれないっていうそんな可能性のお話でした。

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    切開フェイスリフトをする時に過去の糸リフトは邪魔になる?
    溶ける糸の真実とは

    切開フェイスリフトをされる前に、大抵の方が糸リフトをされていることが多いのですが、最近では「溶ける糸」が主流な糸の施術である溶ける糸…

    実際は残ります。

    切開のフェイスリフトをする際に、皮膚を切り開いていくと中から過去に入れていた糸やその残骸が出てくることが多々あります。

    「溶ける糸」という糸も入れてから1年ぐらいだと残っているのですが、これが完全に糸の状態ではなく、引っ張るとちぎれてしまうような諸々の弱い状態なのです。

    当然切開リフトの時には、こういった異物は剥離して取り除いていくわけですが、 除去しやすい残り方ならいいのですが、除去するにしても組織にやたら引っ掛かっていて、少しでも力をかけたら組織自体がちぎれそうな状態であったり、大事な神経に引っ掛かっていると神経損傷に繋がってしまいますから、ものすごく慎重に抜く必要が出てくるのです。

    なので切開リフトの前に糸リフトをされる場合は、溶ける溶けないに関わらず時期を考えた方が良いですね。

    除去の問題は施術が難しくなるという外科医側の視点ですが、 切開リフトで剥離しない部分に糸が残っていると、通常なら剥離すれば動くはずのSMAS層が、糸が残っていることによって抵抗を作ってしまい、引き上げられないことがあります。 しかも糸が残っているのに作用している場所が違うからたるんでいるという状態。

    こうなるとものすごく大変でして。

    溶ける糸リフトの場合はやはり1年以上は開けていただく必要がありますし、溶けない糸なら尚更大変で難渋することがあります。

    なので、切開リフトの際に糸リフトは邪魔になることがしばしばある。というのは間違いありません。

    フェイスリフトの修正手術でよくあるのが、傷跡の修正だったり、fairy ear(妖精耳)の修正ですが、糸の施術の後の切開リフトもタイミングによっては難易度が上がります。

    なので「ミニ」フェイスリフトと呼ばれるような、こめかみを少し切るくらいの施術では絶対にリフトアップできないと言えます。
    一時的には効果があるように見えても持続性がなかったり、また修正になり、次はミニではなくフルで切開フェイスリフトということが多いのです。

    ダウンタイムも少なく、切開リフトよりも価格が安いので糸リフトを検討する方は非常に多いのですが、もし切開リフトを視野に入れているのならタイミングは考えた方が良いですね。

    糸リフトは見た目の変化は一時的にはありますが、戻ります。

    持続性がないので、なんども入れることになり、湯水のようにお金があり年に数本程度なら問題ないのですが、加齢に伴い維持力も下がってきて本数も回数も増えていく…というエンドレスループに陥ります。

    糸の施術を推しているドクターに「切開リフトをする時に糸はどうなりますか?」と聞いてみてください。 大抵が「糸は溶けるので大丈夫」とおっしゃるでしょう。

    このドクターが切開リフトもできるドクターであれば、このような話にはなりません。中を開けたことがないから、メーカーに言われた通りに「溶ける」というイメージのまま話をしているのです。

    ここまで聞くと、糸リフト施術が悪く聞こえますが、 決してそうではなく、糸も適切に使う必要があるということです。

    私自身は切開リフトもしますし、糸リフトも症状に合わせて施術をしますが、その診断や適用かどうかはかなり厳密に判断しています。

    なのでこちらの記事(リフトの話)でお話ししましたが、溶ける糸の施術もマーケティング要素が含まれている場合があるので、切開リフトを検討されている方は注意してください。

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